精神科訪問看護について
精神科訪問看護について
精神科訪問看護は、地域で生活している方の家などへ訪問し、状態や服薬状況の確認による調整を行ったりします。また、社会参加への援助なども行います。
訪問看護ステーションは、病院内や病院外にステーションがあるものと、個人で経営したステーションなどがあります。
病院から行う訪問看護は、訪問看護スタッフが病棟と兼務している場合や単独、両方を混合しているところがあります。株式会社など、経営しているステーションとは、毎月の訪問権を比べると、圧倒的に病院から行う訪問件数は少ない方が多いのではないかと思います。
やはり、病院から行う訪問看護は、スケジュール調整や訪問看護師の調整もままならないことも多いのか、どうしても効率や看護が行くだけ訪問になりがちな印象があります。
本来から考えると、病院からの訪問看護は、利用者に何かあっても、すぐに自院と連携が取れ、場合によっては治療や入院を迅速にできるメリットがあり、ナイトホスピタルと組み合わせなどできると、さらにメリットがあると思います。
ですが、そういう病院は少ない。
病院によっても違うと思いますが、アウトリーチと言われる昨今でも、余り力を入れていない印象があります。
株式会社などが経営している訪問看護ステーションの方が、はるかにフットワークが軽く、訪問件数も多い。また、ステーションによっては、オープンダイアローグ、トラウマインフォームドケア、ストレングスなど、積極的に行い、利用者に良い看護を提供しているところも増えています。
病院外のステーションがすべて良いわけでもありません。前記したような利用者に最良なステーションが存在する一方で、件数さえ稼げれば良いといった行くだけ訪問(きちんと根拠を持った看護過程を展開しない)が多いことも事実です。また、件数を多くするために、規定の時間を短くしているようなこともあるとか、ないとか言われています。
今もそうですが、訪問看護ステーションはどんどん増えて、いずれ飽和状態となるでしょう。そこでは、やはり利用者目線に立ち、きちんとした立ち位置で看護展開できること、働きやすい職場で有能なスタッフがいきいきとして働いていける環境が重要であると考えます。