チームワーク
チームワークについて、フィッシュ!哲学がどう影響したかを実際の経験をもとに書きたいと思います。
まず皆さんの職場では、チームワークはどうですか?
良いところもあるし、悪いところもあるし、すべてが良い、すべてが悪いっていう職場はないと思います。
今回の記事では、経験を語る上で、少しでもみなさんの職場で参考になれば良いなぁと思い書いています。
私が、以前管理職をしていた病棟は、そこそこチームワークは良い病棟でした。
そこそことは?
スタッフを見ていると、助け合いが見られるが、特定の人達は、仲の良い人だけを助けるように見えていました。同じ状況でも、仲の良い人が対象だと助ける。
なんか、そういう光景を見ていて、人間って嫌だなとか、もっと助け合って仕事したいなとか、でもそんなのは幻想なのかな、どんな職場でも、こんな感じなのかなとか思いながら管理職をしていました。
ですが、フィッシュ!哲学と出会い、ひょっとしたらこれは使えるかもしれない、職場の雰囲気も変えられ、チームが変えれるかもしれないと思いました。
精神科病棟でも、比較的症状が強い患者さんが入院する病棟では、ナースステーションも頻繁に患者さんが来ます。あっちでも、こちらでも扉をトントンとノックする。対応しても対応しても、同じ訴えやら、人も代わったりして、なかなか業務が思うように進まず、スタッフもイライラします。
でも、患者さんは病気で入院しており、さまざまな症状からそういう状態になっているわけで、仕方ないと思うんですね。なんとか、対応や頓服などで改善する努力をするんですね。
だが、やはりスタッフの中には、積極的に対応する人と、呼ばれてもなかなか重い腰をあげない人などいます。だから、いつも対応する人は限られていて、積極的に対応するスタッフが困っていても助けない。そういう状況なので、真面目に一生懸命働く人ほど疲弊し、組織に残りたくないようになります。
積極的にしない方が楽だからしない。
そういう姿を見るとメラメラと怒りが沸いてきます。
こころの中でアンガーマネジメント、6秒ルールのカウントをよく意識したのを今でも覚えています。
フィッシュ!哲学が定着し、みんなが意識して使うようになると、助け合いの精神が芽生えてきます。
助けられると、それに感謝し、自らも助ける。患者の対応に困っていても、それに注意を向け、誰彼なく交代して助ける。
患者が頻繁に来ても、「はい、喜んで」とまではいかないが、速やかに対応するように変化しました。
これは助けて欲しいから他者を助ける精神では、ここまで変化しません。他者を助けたい思いがお互いを助けるといったメンバーを大切にするようになり、人間関係がよくなるのです。